考えている女性

男性は女性が妊娠するのを回避するためにコンドームを着用することが多いですが、逆に女性の場合は避妊をするためにピルがよく用いられます。
ピルには様々な種類がありますが、近年は低用量ピルのことを指してピルと呼ばれるのが一般的になっています。
ピルはホルモン剤の一種で、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤の合剤ですが、このうち錠剤中の卵胞ホルモン剤の含有量が50マイクログラム未満のものが低用量ピルに分類されます。
女性が低用量ピルを体内に取り込むと、3つの作用により望まない形での妊娠を防ぐことができます。
第一の作用は「排卵が起こりにくくなる作用」で、これが低用量ピルのもっとも重要なはたらきです。
低用量ピルを服用すると、体内の卵胞ホルモンの濃度と黄体ホルモンの血中濃度が上昇し、ホルモンバランスを排卵直後と似たような状態にすることができます。
この状態を脳の視床下部で認識すると、下垂体に対して黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌を促す物質の放出が抑制されます。
その結果、卵胞の成長が止まり、排卵が起こりにくくなります。
第二の作用は「受精卵の着床を防ぐ作用」です。
受精卵が着床するには、子宮内膜が十分に厚い状態になっていなければなりませんが、低用量ピルの服用により子宮内膜の肥厚化を抑え、着床に適さない環境にします。
第三の作用は「子宮内に精子が進入してくるのを防ぐ作用」です。
排卵のタイミングが近づくと、子宮頸管では精子が子宮内に入り込みやすくなるように特殊な粘液が多く分泌されるようになりますが、低用量ピルを服用することによって粘液の質を変化させます。
これにより、精子のほとんどが子宮内に入り込むことなく死滅していきます。
低用量ピルとして販売されている製品にはたくさんの種類がありますが、おおむねどの種類も上記のような仕組みで避妊が可能になっています。

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